戦国時代、信濃の弱小勢力であった真田一族の三代(初代幸隆、昌幸、信幸と信繁兄弟)の系譜をたどりながら、信長、秀吉のように華々しい天下制覇の表舞台の陰で、知力の限りを尽くし、一族の存亡と誇りをかけた男の生き方が描かれた、壮大な戦国絵巻。〝確かに信義の二文字は、上辺だけの綺麗ごとに過ぎぬ。人は信義ではなく、利欲によって動くというのがこの世の中だ。しかし、目先の小さな利に踊らされ、右往左往していては、我らは心根の卑しい弱小勢力と侮られるだけだ。ときに小利を捨て、真田ここに在りと気骨を示さねばならぬ時もある〟
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2024年7月20日
- 読了日 : 2024年7月20日
- 本棚登録日 : 2024年7月20日
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