第二次世界大戦後、東西冷戦時代のチェコスロバキア。<ベルリンの壁>を建設したソ連の「鉄のカーテン」に閉ざされた共産党支配のもと、自由を束縛されながら悩み、成長し、夢を追いかけた著者の暗い時代の自伝的絵本。 モスクワからの指令に従うチェコスロバキア政府、ロシア語の授業(強制)、政治的教育(強制)、国家への忠誠(強制)、宗教的慣習(妨害)、電話の傍聴、郵便物の開封、密告、謀殺・・・。ペレストロイカ(再構築)とグラスノスチ(情報公開)の儚き夢の果てのロシア、その行方が懸念される警告の書として読む。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
大人の絵本
- 感想投稿日 : 2022年9月4日
- 読了日 : 2022年9月4日
- 本棚登録日 : 2022年9月4日
みんなの感想をみる