土佐の本山郷に高峯駿岳を頂く「吉延の谷」という処がありました。この山谷では獲物が多いため狩人に魅力ではありましたが、奇怪なことがあるというので敬遠されておりました。豪胆な猟師(半兵衛)は、この猟場で獣が罠に掛かるのを待ち構えていると、大きなミミズを蛙が呑み込み、蛇がその蛙を咥えたところを、野猪がその蛇を喰ってしまいました。半兵衛はすかさず火縄銃で二発撃ちこみましたが、野猪は悠然と姿を消してしまいました。手ぶらでの帰り道、妖怪僧と出くわした半兵衛は「化け物め!」と山刀を抜いて斬りかかるのでしたが・・・。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内フィクション
- 感想投稿日 : 2020年6月30日
- 読了日 : 2020年6月24日
- 本棚登録日 : 2020年6月24日
みんなの感想をみる