時空のゆりかご (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2018年2月6日発売)
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本棚登録 : 90
感想 : 9
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時間旅行により世界を現在の世界に変えてしまった主人公の物語。主人公は、現在の私たちの住む世界はディスピア、元の世界こそ科学が発展し、人々の暮らしが豊かなユートピアであると言い、元の世界を消してしまった罪悪感に苛まれる。

主人公によって語られる、元の世界の中での家族や友人との関係についての悩みは、現在の世界にも通ずるものがあり、主人公が違う世界から来ているのにもかかわらず共感してしまう。

自分の世界を変えた所為で存在が亡くなってしまった元の世界の人々への罪悪感、反対に存在が生まれた現在の世界の人々への愛着の中で、主人公が自分の所業に対してどのような結論を出すかが気になり読み進めていたが、最後はちょっと安易な結果に落ち着いてしまった感があり、少し残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年8月25日
読了日 : 2018年8月12日
本棚登録日 : 2018年8月12日

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