迷い猫オーバーラン! 拾ってなんていってないんだからね!! (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社 (2008年10月29日発売)
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本棚登録 : 571
感想 : 34
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 現代の学園物、そう分類して問題ないだろうか、その手のジャンルを読むのは珍しいことで、文脈が読みとれていないこともあるかもしれない。
 その上で思うのだが、ちょっと物語が狭すぎないだろうか?
 印象で言うと、ほとんどキャラの顔見せ+ラッキースケベで構成されていて、最後にやや唐突な転があって、大団円の結が来た、といった風なのだけど。

 ディテールの浅さも痛い。
 これはネタバレに分類されるだろうが、経営不振で潰れた孤児院出身の主人公が、ここまで店の経営に危機感を持たないのは解せない。
 あるいは、北欧で戦争が起きそうだから、という理由。なぜあえて北欧なのかがちょっと見当がつかない。日本以上に考えづらい地域だと思うのだが。
 こうした疑問の余地を残すネタが少なくなくて、ネタをわははと笑うのに苦労する感があった。

 シリーズの顔見せのような巻であるし、これからに期待したいところだが、この一冊としてはあまりにまとまっていない。申し訳ないが星二つとする。

(追記だが、二巻で脱落した。後々面白くなるのかもしれないが、キャラクターが固まっていない段階で告白がどうだのとされて、白けてしまった)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドナドナ
感想投稿日 : 2013年9月18日
読了日 : 2013年9月18日
本棚登録日 : 2013年7月19日

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