現代の学園物、そう分類して問題ないだろうか、その手のジャンルを読むのは珍しいことで、文脈が読みとれていないこともあるかもしれない。
その上で思うのだが、ちょっと物語が狭すぎないだろうか?
印象で言うと、ほとんどキャラの顔見せ+ラッキースケベで構成されていて、最後にやや唐突な転があって、大団円の結が来た、といった風なのだけど。
ディテールの浅さも痛い。
これはネタバレに分類されるだろうが、経営不振で潰れた孤児院出身の主人公が、ここまで店の経営に危機感を持たないのは解せない。
あるいは、北欧で戦争が起きそうだから、という理由。なぜあえて北欧なのかがちょっと見当がつかない。日本以上に考えづらい地域だと思うのだが。
こうした疑問の余地を残すネタが少なくなくて、ネタをわははと笑うのに苦労する感があった。
シリーズの顔見せのような巻であるし、これからに期待したいところだが、この一冊としてはあまりにまとまっていない。申し訳ないが星二つとする。
(追記だが、二巻で脱落した。後々面白くなるのかもしれないが、キャラクターが固まっていない段階で告白がどうだのとされて、白けてしまった)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2013年9月18日
- 読了日 : 2013年9月18日
- 本棚登録日 : 2013年7月19日
みんなの感想をみる