これはタイトルがやや不親切かな。「ライトノベルを書こう!」ではなく「ライトノベル作家になろう!」とでもいうべき、作家養成本である。
コンパクトに必要なことがまとめられていて、やや恣意的に感じられるところもあるが(たとえばネーミングの項など)、ほぼ必要なことは出揃っているのではなかろうか。
だからこそ、逆にこの本はこれから小説を書き始めようと思うまったくの初心者にはお勧めしない。
この本はあくまでプロ作家を目指す人のための本であり、言い換えれば「プロの板前」になるためのハウツー本のようなものなのだ。
料理の基礎知識どころか包丁もまともに触ったことがない、というような初心者が読んでしまうと、あまりに要求されているレベルの高さに投げ出してしまう可能性がある。
そのことを踏まえれば、とても良い本である。ここで語られているノウハウをすべて身につけられたなら、かなりの実力が得られることは間違いないだろう。
初心者も上手くつまみ食いすれば、役に立つことが多く書かれている。良い本である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
創作関連本
- 感想投稿日 : 2014年1月21日
- 読了日 : 2014年1月21日
- 本棚登録日 : 2013年7月8日
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