各地に居住する作家。
著者の移動癖は周知の事実であり、本書は各地での随筆・インタビュー集である。
私は彼の随筆にはとても感じ入るところがある。
それは人目につかないところで、ひっそりと水が流れているような情景だ。
廃墟、苔むした遺跡、感謝のための祈り。
一個人の体験に普遍はない。けれど、一個人の見たものには普遍があるかもしれない。
だから、旅することが目的ではなく、旅で何を見るかが目的となる。
水の中のアジア
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2011年7月22日
- 読了日 : 2011年7月22日
- 本棚登録日 : 2011年7月22日
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