生は彼方に (ハヤカワepi文庫)

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本棚登録 : 151
レビュー : 14
制作 : Miran Kundera  西永 良成 
創作集団こるびたるさん 本・雑誌   読み終わった 

息子に自己実現を重ねてひたすらに息子を支配し続けようとする母親と、その母親を次第にうとましく思いながらも彼女の承認がなければやってゆけない自意識過剰な息子の共依存関係の終わりまで。他者からの承認をアイデンティティの核に組み込んでしまった息子=若き詩人は女々しさを極度におそれ、「男らしさ」というマッチョイズムの幻影をむなしく追い求めるが、とにかくパニックばかり起こして自分の頭で考えないで脊髄反射で世の中を渡っていくうちに、プチおんたこに成り果て、とはいえ叙情詩にとっての一抹の慰めとしては、あまりにひ弱なためにおんたこにはなり切らずに死んでゆく。という過程を相変わらず不愉快なほど辛辣に書いている。いーじゃん、別に。灰色猿股だって。

レビュー投稿日
2009年2月27日
読了日
2009年2月26日
本棚登録日
2009年2月27日
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