葉桜の日 (新潮文庫)

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本棚登録 : 377
レビュー : 30
著者 :
桐野さん 日本文学   読み終わった 

短編二つ。表題作よりも「果実の舟を川に流して」の方がすきだった。
課題にあたって現代小説が読みたかったので借りた。最近全く読んでなかったから忘れ去ってたもんで…。選んだ理由は、現代作家には珍しく自殺したことを高校の国語便覧で見たのを覚えてたから。割と趣味が悪い。
表題作、在日二世外国人の悲哀。
果実~は順調に生きてきたエリートが、母が殺されることで転落して飲み屋で働く。道を外れた今とその仲間を受け入れながらも、密かに息づく「まとも」な人間への自負と嫉妬の描写が非常に鮮やか。主人公に、母が殺されたことについては仕方ない、というような諦めがあったのが印象的。
どちらの短編も個人にとっての国家の問題が絡んでいる。この人の根幹はここなのかな。
解説では女であることと若いことを武器にして語らないのは珍しいと。確かに…

レビュー投稿日
2011年9月9日
読了日
2011年7月22日
本棚登録日
2011年7月19日
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