電話してくる奴はバカ。寿司屋の修業は無駄。質問力が無い奴が多い。全ていちいちその通りだと思うし、そうした認識が広がれば日本はもう少しマシな社会になると思う。
だが、個人が本書の内容を実践しようとすると以下2つが障害になるケースが少なくないのではないだろうか。
1.楽しいこと、ワクワクすることが簡単には見つからない。特に過去に失敗体験を重ねていると、新しいことに興味を持つ心自体が弱ってしまう。
2.教養を身につけることが重要であることは分かるが、それは言うほど簡単ではない。
特に1.は負のスパイラルに陥りやすいので、一度はまってしまうと簡単には抜け出すことが出来なくなる。ホリエモンやイーロン・マスクのような人物は、この部分が逆にポジティブ・スパイラルになって成功が成功を呼んでいるのだと思われる。そしてその基礎を作っているのが、2.の教養であり、ホリエモンやイーロン・マスクはその教養の獲得を容易にするだけの知能が生まれながらに備わっている。
つまり結局のところ、本書の内容を実践できるのは極めて限られた人達であり、そのことをホリエモンも当然判っているのだが、それを言ってしまうと売れない本になってしまうので、「あなたにもできる。できないと考えるのは思考停止に陥っているだけだ」という叱咤を書き添える形にして、ホリエモン本を量産し極めて効率的なビジネスにしているのであろう。よくできた話である。
と皮肉なことを書いては見たが、ホリエモンの本や言動から学べることは少なくない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年6月5日
- 読了日 : 2018年6月5日
- 本棚登録日 : 2018年6月5日
みんなの感想をみる