歪んだ創世記 (講談社ノベルス ツF- 1)

著者 :
  • 講談社 (1998年2月1日発売)
3.00
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本棚登録 : 157
感想 : 14

 俺の愛しいベビー・コスモ!
 再読。読んだのは十年くらい前なので内容はさっぱり完全に忘れてました。読んでる間中欠片も思いださなかったよ。ある意味すごい。
 で、結論から言えば、面白い。面白かった。何が面白かったのかを口にすれば壮大なネタばれになるという困った作品だけど。この人、筆折ったのかな。
 なんていうかな、無秩序を秩序立てて書くのってすごく難しいと思う。ナンセンスをセンス良く並べるのと同じくらい難しいと思う。どちらも頭がよくなければ無理。以下、空白ネタばれ反転処理。
 一言で言えば、「メタ」。もうバリバリの。ただでも、なんて言うのかな、もしかしたら先駆け的な何かだったのかもしれない。他にもいくつか似たような話読んでるけど、この話は上手い、の一言に尽きる。この系統って作者に力量がないと鼻で笑って終り、陳腐な印象の拭えないものになりかねないんだけど、いや、うん、上手いんだと思う、この人。
 一つものすごく感心した技法があったんだけど、これも書いたらネタばれになるから黙ってます。
 とりあえず読んでいる間中手のひらで弄ばれている感が拭えなくて、それが心地良い。
 抜粋。
「<掟(ルール)>違反」
 たぶんこの一言がこの作品の中で一番無慈悲な言葉。

11.01.11

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ・ホラー
感想投稿日 : 2013年1月1日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年1月22日

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