46番目の密室 (講談社文庫)

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本棚登録 : 3106
レビュー : 361
著者 :
制作 : 綾辻 行人 
こぐのすけさん ミステリ・ホラー   読み終わった 

 有栖川有栖作品、再読強化月間中。
 講談社文庫の方を読んだのですが、最後まで読んで解説が綾辻だったことに気がついた。綾辻の解説を読んで、「ああ、分かる分かる」と納得する部分が多々。
 綺麗なんだよ、有栖川の話って。一つ一つがうまく組み合わさってるから、すごく綺麗。トリックロジックは言わずもがな、キャラクタもいいし、ユーモアもあるし、皮肉も入ってるし。本当に綺麗。ただ、綺麗すぎてあまり印象に残らないんだよなぁ。あっと驚く結末に関しては綾辻の方が上だし。(当然だけど、あくまでも自分にとっては、の話。)
 この話もトリックロジックがすごく綺麗で、読みやすい。「ああ、ミステリを読んだ」あるいは「本格だなぁ」と思える話。動機がね、有栖川らしく人間味があるというか切ないというか、「そう言う動機、ありかよ」と思ったりもしたけど。
 どうでもいいが、この作品、作家アリスシリーズの第一弾だったんだねぇ。道理で、アリスが「探偵としての火村を初めて見る」とか言ってるわけだ。これ以降なのかね、アリスを助手として連れ歩くようになるのは。

05.03.15

 **

 有栖川再読強化運動中(二度目)。

 前はすぐ諦めちゃったから、今回は一年かけて、作家アリスシリーズを読み切れたらなと。
 さすがに三度目となると、犯人と動機は覚えてました。トリック? 何の話ですか?
 やっぱりなんつーか、うめぇなぁ。しみじみと思う。綺麗なんだよなぁ。ひとの書き方も犯罪の書き方も。綺麗にまとまっていてすとんと読める。もちろん犯人が分かったときとか、謎解き部分で「ああそういうことか!」っていう驚きはあるんだけど、それでも綺麗にまとまっている。有栖川作品は基本的にそういう系統が多いから、誤解を恐れずに言えば印象に残らない。だからこそ、裏切られることがないんだな、って思った。
 全部、ちゃんと、面白い。すげぇなって思う。
 途中、アリスと火村の推理が食い違ったところ、あれ、学生アリスだったらもうちょっとちゃんと理詰めで考えたんじゃないかな。作家アリスは甘い。学生アリスはトゲトゲしてる。そこを意識して書き分けているのかは分からないけど。
 抜粋。
 物語最後のとある人物のセリフより。


「俺だけが知ったんだ。俺だけのものだ。俺だけが知っている」


 なんかもう、いろんな気持ちがごっちゃになってるんだろうなぁ。何て言っていいか分からないくらいぐっときた。

16.01.25

レビュー投稿日
2013年1月1日
読了日
2016年1月25日
本棚登録日
2011年6月14日
1
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