自然淘汰にも突然変異にも与しない今西進化論は、業界では異端であり続け、それゆえ余計魅力的である。
個体というものを軽視するから社会主義だとか全体主義だとか即断するのはそれこそ排他主義に過ぎず、例えば、身近な企業や役所の種や類を参照してみれば良いのである。ミクロな遺伝子科学などとは別の次元で、世間的な考察に役立てるべきだし、もっと言えば、地球内存在は自己完結的か?という遠大な思索への扉なのである。
思想のない科学こそ現代最悪の凶器である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2013年7月20日
- 読了日 : 2013年7月20日
- 本棚登録日 : 2013年7月20日
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