ユング: 地下の大王 (河出文庫 ウ 2-8 COLIN WILSON COLLECTION)

  • 河出書房新社 (1993年9月1日発売)
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感想 : 4
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正規の教育を受けずに(つまりアカデミズムとは無縁で)、もちろん金もなく、図書館通いで教養を身に付けた20世紀の大物思想家、という意味ではエリック・ホファーと双璧で、60年代カウンター・カルチャーのカリスマとされたところも似ている。(ホファーなんかはヒッピーには否定的だけど)

ここで描かれるのはかなりヤバいユングである。(河合隼雄さんが上手に避けた部分かな。おかげで日本のアカデミズムにはユンギアンが蔓延)

究極の科学者は究極のロマン派とつながるのだろうか?
ここでの論点は必ずしもそういうことではないが、読後の率直な感想は治療を受けるならジャネかブロイラーのほうがいいな、というようなこと。
フロイトもユングもやっぱりそうとう変だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2013年5月14日
読了日 : 2013年5月14日
本棚登録日 : 2013年5月10日

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