BEATLESS

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年10月11日発売)
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本棚登録 : 551
感想 : 44
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長編だが飽きずに楽しめた。
2105年。日本。21世紀初頭から減りだした人口は8000万人。hIE(ヒューマノイド・インターフェース・エレメンツ)と呼ばれる人型ロボットが穴を埋めることで回っている社会。人工知能の知的能力が人類を上回る技術的特異点(2051年)を迎えてから約50年後、進化の遅い人類脳ではもう追いつけない39台の高度AIが厳格に管理された世界。
東京湾第二埋め立て島群にあるミームフレーム社の東京研究所から5体のhIEが逃走。レイシア級hIE Type-001 紅霞、Type-002 スノウドロップ、Type-003 サトゥルヌス、Type-004 メトーデ、Type-005 レイシア。いずれもミームフレーム社の超高度AI 《ヒギンズ》が設計した人類ではまだ理解できない超高度技術の産物である《人類未到産物》(レッドボックス)。それぞれ《人間との競争に勝つための道具》、《進化の嘱託先である道具》、《環境を構築する道具》、《人間の拡張としての道具》、《?》。仲の良い高校2年C組の同級生、遠藤アラト、村主ケンゴ、海内リョウはレッドボックスに出会い、それぞれの道を歩み始める。
設定はSF仕立てだが超甘口のボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー、能力バトルもの、少年の成長物語、人間とAIのかかわり方をテーマにしたSF、色んな楽しみ方ができる小説である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2013年1月12日
読了日 : 2013年1月11日
本棚登録日 : 2012年12月12日

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