誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性

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レビュー : 53
cometerougeさん 科学   読み終わった 

著者によると、本書は『ヤバい経済学』の現代強化版。
アンケート調査のような方法だと、必ずしも正直な回答が得られない。どうしてもバイアスがかかってしまう。また、多くの回答者を集めるのは時間とコストがかかる。ところがgoogleのような検索エンジンで、人々は自分に正直に検索を行うし、しかも膨大なデータを簡単に得ることができる。このデータを用いると色んなことがわかる(例:ゲイは男性人口の5%)し、新たな発見が今後もみつかるだろうという話。
どのくらい人種差別しているか、たとえ面と向かって聞かれなくても、自分は人種差別するような人間ではないと多くの人は答えるだろうが、黒人を差別するniggerなんて検索数が多い地域とオバマが大統領選で苦戦した地域が重なる。
コンドームの年間販売量は年6億個に満たないのに、女性の回答によると11億個、男性の回答によると16億個のコンドームを使用していることになる。嘘だらけだ。
本書で紹介されている興味深い事実は多々あるので、興味があれば、一読をお勧めしたい。
例えば、「セックスレス 結婚」の検索回数は、「不幸 結婚」の3.5倍、「愛のない結婚」の8倍も多い。
子供を持てば後悔するかという検索より、子供を持たないと後悔するかという検索の方が7倍も多い。他方、子供がいる成人は子供がいない成人より、3.6倍もその決断を悔いているとgoogleに告白する。
女性は、男性がペニスについて検索するのと同じほど、陰部について検索しており、最大の関心は、その悪臭と対策だ。
言い間違いや書き間違いには性的願望は現れない。
貧困層が長生きできる都市は、汚染度が最も少ない都市や健康保険の被保険率が最も高い都市などではなく、多くの富裕層が住んでいる都市である。
借金を踏み倒す人は、融資申し込みの際に「神(God)」「お返しします(will pay)」「病院(hospital)」「約束します(promise)」「ありがとうございます(thank you)」という言葉を良く使う。
暴力映画が封切られると、街の犯罪は減る。等々。

レビュー投稿日
2019年9月16日
読了日
2019年9月12日
本棚登録日
2019年9月6日
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