本を読む本 (講談社学術文庫)

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本棚登録 : 5356
レビュー : 583
制作 : 外山 滋比古  槇 未知子 
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1940年に米国で発表された、読書術の古典である。1978年に日本語訳され、1997年文庫化された。
勝間和代のベストセラー『効率が10倍アップする 新・知的生産術~自分をグーグル化する方法』(2007年)に取り上げられて、改めて注目された。
本書で述べられている読書法は、読書のレベルを以下の4段階に分類し、徐々に高度化していくべきというもので、それぞれの段階における方法論が細かく述べられている。
◆「初級読書」・・・読み書きのまったくできない子供が初歩の読み書きの技術を習得するためのもの。
◆「点検読書」・・・一定の時間内に割り当てられた分量を読むためのもの。
◆「分析読書」・・・時間の制約なく、徹底的に読むためのもの。
◆「シントピカル読書」・・・1冊だけではなく、一つの主題について何冊もの本を相互に関連づけて読むためのもの。
そして最後の「読書と精神の成長」の章では、「楽に読める本ばかり読んでいたのでは、読者として成長しないだろう。自分の力以上の難解な本に取り組まねばならない。こういう本こそ読者の心を広く豊かにしてくれるのである」、「すぐれた本には賢くなった読者をさらに向上させるだけのものがあるから、おそらく読者は一生のあいだ、その本を読むことによって成長していくことになるだろう」、「積極的な読書は、それ自体価値あるものであり、・・・すぐれた読書とは、われわれを励まし、どこまでも成長させてくれるものなのである」と述べ、「いまたったひとり無人島に流されることになって、もっていきたい本を十冊選べと言われたら、いったい何を選ぶだろうか」と問うている。
「本棚を見ればその人がわかる」とはよく言われることであるが、無人島に持って行く10冊を意識しながらする読書というのも、また楽しそうである。
(2006年1月了)

レビュー投稿日
2016年1月13日
読了日
-
本棚登録日
2016年1月13日
4
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