経済学者・野口悠紀雄氏が、1993年のベストセラー『「超」整理法』の続編として、タイムマネジメントをテーマに1995年に発表したもの。
発表後20余年を経過し、その間パソコンやスマホの普及により、情報管理ツールは格段に進歩したが、本書のテーマであるタイムマネジメントは依然として難題のひとつであり、本書の内容は今もって有効性を失っていない。
著者によれば、タイムマネジメントには3つの要素があり、それは、①スケジューリング(持ち時間に仕事を割り振る)、②時間節約(無駄な時間をなくす)、③時間増大(使える時間を増やす)であるが、それらに関する様々なアイデア・技術が示されている。
中でも、タイムマネジメントの基本となる「時間を見る技術」として考案された、折り畳み式のスケジュール表「超整理手帳」は、私も一時期愛用したが、非常に優れたツールであった。
野口教授が本書でも引用している、セオドア・ルーズベルトの「知恵の九割は、時間について賢くなることである」は至言であるが、タイムマネジメントの重要性は高まりこそすれ下がることはない現代において、タイムマネジメントの古典として目を通す価値はあろう。
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- 感想投稿日 : 2017年7月22日
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- 本棚登録日 : 2017年7月22日
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