第三の時効 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2006年3月17日発売)
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本棚登録 : 7467
感想 : 788
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初めての横山秀夫さん作品。
フォローしている方々の本棚で多く拝見したので、気になって手に取りました。

小説の種類としては、複数の事件が同時に進行する『モジュラー型警察小説』というらしい。1つまた勉強になった。

舞台はF県警捜査第一課強行犯捜査係。
発生した事件が中心というよりも、捜査第一課強行犯係に所属する刑事さんたちの人間関係含めた心理描写に重きが置かれているような印象だった。
6話それぞれ異なる人物の目線で事件や人間関係を見れたのは面白かった。

近年は婦警さんを見ることも増えたし外部からは見えない変化が少しずつでもあるのかもしれないが、出世のために他班や同僚、上司にまでライバル意識を持ったり敵意を見せつけたりの激しいやり取りがすごい。
弱肉強食の世界なんだな。

捜査第一課強行犯係の一班・二班・三班それぞれ全く異なる特徴を持つ班長が率いているのがまた魅力的。
実力もプライドもあって扱いずらく互いに威嚇合戦もあるが、ここぞという場面で課としてまとまるのはさすがだった。

個人的には3話の「囚人のジレンマ」が好き。
6話すべて読むと捜査第一課強行犯係の刑事さん一人ひとりの人柄が見えてくるのがまた良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年5月13日
読了日 : 2022年5月12日
本棚登録日 : 2022年2月8日

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