9つの短編集。
特に気に入った作品は3つ。
思春期真っ只中の複雑な年頃の女子の1日をイキイキと描いた『女生徒』。
文体が太宰らしくなく新鮮。
喜怒哀楽がくるくる変わり、自分でも感情をどう処理してよいか分からない、少々厄介な思春期女子が軽やかに描かれていて良い。
唄のリズムのような文体の『駆込み訴え』はある一人の男性の訴え。
内容は少々ヘビーなのにノリで読めた。
そして『走れメロス』。
読むのは恐らく中学以来。
竹馬の友のためにとにかく走る!
途中お決まりの邪魔が入っても、自分に負けそうになっても最後は男同士の友情が勝つ!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
太宰治
- 感想投稿日 : 2018年2月12日
- 読了日 : 2015年11月23日
- 本棚登録日 : 2018年2月12日
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