溺レる (文春文庫 か 21-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年9月3日発売)
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感想 : 329
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とても官能的。
男女間の張りつめた緊張感、距離感に読んでいてゾクゾクする短編集。
大人の男女の、時にしっとりと、時にねっとりとした色気に私まで溺レそうだ。
特に『さやさや』『溺レる』『百年』が良く、読了後も余韻がずっと残る。

男と女が静かに淡々と情を交わす。
アイシテルのに、二人でいるのに、何故だかさびしい。
思いきってアイヨクにオボレてみると、いいのかもしれない。
こういう川上さんも好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 川上弘美
感想投稿日 : 2018年8月7日
読了日 : 2018年8月7日
本棚登録日 : 2018年8月5日

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