月とコーヒー (文芸書)

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本棚登録 : 569
レビュー : 38
著者 :
mofuさん 吉田篤弘   読み終わった 

冴え冴えとした月を眺めながら、温かくて香ばしいコーヒーが飲みたくなる、24のショートストーリー。
コーヒーのお供に出される様々な食べ物…甘くないケーキやきりっとしたサンドイッチ、ドーナツ、マスタードを塗っただけのパン等々。
コーヒーって何にでも合う飲み物なのだな、と改めて思う。
特に「大胆にして繊細」な『ジョーカーのサンドイッチ』は今すぐにでも食べてみたい。

老人たちの暮らすシニアハウスでの一夜を描いた『アーノルドのいない夜』、アパートのお隣さんの夕食が気になる『隣のごちそう』、バナナに対するアツい思いを猿くん達が語り合う『バナナ会議』、恥ずかしがり屋のオルゴール修理職人の『鳴らないオルゴール』、遠く離れた星からやって来た女性に地球を案内する『美しい星に還る人』、ちょっとお茶目な泥棒三人組『三人の年老いた泥棒』が良かった。
因みに私はちょっと熟れた位のバナナが好きです。

ちょうど今時分の秋から冬にかけて、キンと澄みきった冷たい夜空に浮かぶ月を眺めながら、眠る前の一時に読むのにぴったりのショート集だった。
秋の夜長にぜひ。

レビュー投稿日
2019年10月14日
読了日
2019年10月14日
本棚登録日
2019年10月13日
16
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