五十代、独身、母と二人暮らし。
猫を飼う気は更々ない。
そんな森下家の玄関先で野良猫が5匹の子猫を産んだことから始まる、思いもかけない猫との暮らし。
初めは迷惑でしかなかったのに、母猫のおっぱいを吸う子猫達を見た森下さんはその光景をずっと見ていたいと思うようになる。
見ているだけでふかふかした気持ちになりみぞおち辺りがぽかぽかして、日頃の疲れも悩みもふっ飛んでいく。
そして猫達を見に次々にやってくる人人…猫を中心に人の輪ができていく。
先日読んだ『日日是好日』と同じく、これも正しく「一期一会」であり、猫が教えてくれる幸せそのもの。
猫といっしょにいるだけで生まれる幸せの連鎖は、やがて周囲の人達を自然と笑顔にしてくれる。
読んでいる私にまで幸せが伝わり笑顔がこぼれてきた。
いとしいものといっしょにいるだけで、人はつい笑顔をなってしまう。
そして、自らほほえむことで、人生も笑いかけてくれるのだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
森下典子
- 感想投稿日 : 2018年10月27日
- 読了日 : 2018年10月27日
- 本棚登録日 : 2018年10月27日
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