人間失格

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本棚登録 : 1796
レビュー : 166
著者 :
いちこさん    読み終わった 

あぁ、
太宰治すごい。
初めて本に引き込まれた。
こんな短期間で本を読み終えたのは
いつぶりだろう。


ページを捲る手が止まらなかった。
涙も止まらなかった。


主人公の気持ちがわかりすぎて
辛いのに次を読みたい。って。
この人はどうなっていくんだろう
この人の最後はどうなるんだろうか


この人の
表現力と言葉の選び方…


泥臭くて飾らなくて
文字が生きている。


とことん自分を追求してる。


「一般」と言われる人間に
なりきれず、理解者すら現れず。
それでも期待せずにはいられずに
そして期待をしてはまた裏切られてきた。


優しすぎるあまり
人を優先し続けてしまった人間の人生。


だから自分すらも見失い
「人間失格」
の烙印を自分に焼き付けた。


人、1人の人生が詰まってる。


病気などの逆境に立ち向かう
今流行りのお涙ちょうだいの
感動ストーリーよりも人間らしい。
実に人間らしい人間なのに…


それすら
「人間失格」


人間の弱さや葛藤も
深く自分を見つめる強さを感じた。
酷く生々しい人間の生き様。


太宰自身がモデルであったならば
彼は確実に
弱さを持った強い人間だったはず。
弱さを知っているが故に
弱い人間の立場がわかり
優しすぎるあまり
考え込んで引きずられてしまう。
自分で気づいているのに
やめることができない。


見れば辛く苦しいはずなのに
あえて
自分から目をそらさなかった
誰よりも強く優しく弱い主人公。


あぁ、素晴らしい。

レビュー投稿日
2015年7月23日
読了日
2015年7月23日
本棚登録日
2015年7月23日
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