森のメルヘン 白い小鹿ミエル

  • サンリオ (2005年12月20日発売)
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森ではじまる切ない恋の物語。 道に迷った男が見た不思議な動物や少女、老婆。それは夢か幻か。
幼馴染同士のかわいらしい恋物語かと思いきや、少女が毒の植物を口にして自殺をはかり、ロミオとジュリエットのように悲劇感がただよう話でした。最後はハッピーエンドともアンハッピーエンドともいえない結末をむかえました。でもきっと明るい未来を信じる読者のために作者はミエルの生まれ変わりという存在を作ったのでしょう。
死によってしか愛する人間といられないかわいそうなミエル。一度人間ではなくなったものは、もう二度と人間と愛し合うことは許されない厳しい世界です。森を守る使命より愛する人を選んだ少女の心の強さが印象にのこりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年9月29日
読了日 : 2018年9月29日
本棚登録日 : 2017年8月8日

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