三島屋変調百物語の7弾目。富次郎さんに変わって、安定してきたかと思えば、今回も悩みながら、聞き捨てしていく感じで、これが味なのかなとも思いつつ。
今回は3編と少ないのですが、ちょっとジワッとくる話ばかりで、ちょっとソワソワしながら読みました。怖いという意味では「一途の念」。馴染みの団子屋の娘が語る一家の話は、悲しいものながら、その結末は、最初ちょっとわからないのが、ジワジワ気味悪さが出てくる感じで怖かった。
「魂手形」は、物語自体の雰囲気が不安を感じさせる気味悪さがあり、語り手の感じのよさがあっても、怖さが滲み出る感じでした。
今後の展開も気になる感じの中、小旦那富次郎さんが、どんな感じになっていくか、楽しみです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
三島屋百物語シリーズ
- 感想投稿日 : 2021年8月1日
- 読了日 : 2021年7月28日
- 本棚登録日 : 2021年7月28日
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