挑戦 小池百合子伝

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  • 河出書房新社 (2016年10月26日発売)
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感想 : 5
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時の人、東京都知事小池百合子氏の評伝。今、元都知事石原慎太郎との対決に注目が集まるが、彼女がテレビにデビューした番組「世相講談」で石原慎太郎とは面識を持ったことや、そもそも石原慎太郎が政界進出した時の世話役が彼女の父親だったことや、東京副都知事の浜渦氏が小池の家に居候していたことなども本書で知ることができた。世の中は狭いのだ。テレビキャスターとしての彼女がカイロ大学卒という異色のキャリアであることは知っていた。大下栄治による評伝だから、もちろん、彼女の不利益になる記述はないから、この本だけを読めば、この先、小池百合子首相待望論に傾いてしまいそうだ。都知事としての手腕が存分に発揮されれば、首相待望論はいずれ世論になるだろう。自民党の総裁が三選できるように改訂され、安倍晋三のひとり勝ちはしばらく続くだろう。対抗と目された政治家たちはすでに70前後となり、次世代にこれといった対抗馬は見当たらない。小泉進次郎が40代で首相を射止めるほどの世代交代が進むとはにわかに考えにくい。そうなると、安倍晋三の次は、やはり小池百合子なのだろうか、と考えたくなるのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年3月9日
読了日 : 2017年3月4日
本棚登録日 : 2017年3月4日

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