土方さんがどこに埋葬されたのか
いまだにわかっていないのはどうして?と
新撰組好きなら一度は考えたことがあるだろう内容を
歴史小説として表した一作です。
土方さんの首を守るために
永倉新八や市村鉄之助らが奔走します。
それにしても
殺したいほど憎い土方さんが亡くなったにも関わらず
その土方さんの墓を掘り起こして
首をさらしたいなんて
古高さんの執念は異常ですな。物語だけど。
でも確かにその首は
新政府軍にとっては同志の仇だろうし
旧幕府軍にとっては軍神の顔だろうし
両者に意味のあるものだったんだろうな。
大変興味深い内容でした。
ただ最後はちょっと・・・
お仙さん早まらないでえええ!!
と感じるけれど。
余談ですが、
もしわたしが旧幕府軍で土方さんの側近であったなら
その亡骸は海に葬ると思います。
実際に函館に行ってみましたが
一本木関門から五稜郭まで
戦火を掻い潜って亡骸を運ぶのはかなり厳しい気がする。
それに埋葬したところで
この本のように新政府軍が掘り起こそうとする可能性もあるし
盗人に掘り起こされて
身ぐるみ剥がされることだって考えられる。
海に葬ったなら
今の今まで埋葬された場所が見つかってないのも
納得できるし
なにより、函館にある碧血碑の碧って
海の青とリンクしてないかな〜・・・なんて思ったり。
ただの妄想に過ぎないけれど・・・。
とにかく色んな妄想を掻き立ててくれる
素敵な小説でした!
あ、表紙はもうちょいなんとかすべきw
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
幕末・江戸
- 感想投稿日 : 2012年9月17日
- 読了日 : 2012年9月17日
- 本棚登録日 : 2012年9月17日
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