いやぁ、上手い!そして面白い!全体的に軽いタッチで描かれているが、しっかりとした群青劇。こうした作風は、伊坂幸太郎や道尾秀介の十八番だが、さらりと描いてしまったこの作者の力量はかなりのもの。
殺人事件などが起こるわけでなく、日常のちょっとしたことが題材となっていて、だからこそアップテンポで読ませる。
物語の軸となるのは、会社のムカつく上司の不正を暴くこと。新入社員の松尾が、ちょっと変わった先輩の康子に連れられ証拠を探すために駆り出される。
行く先々で、色々な人と出会うのだが、その出会った人たちにもドラマがあって。という内容だ。そして、その1つ1つのエピソードがまたいい。全てが心を温めてくれる。
そして、あっという間のラスト!裏切ることなく読者をスッキリさせてくれ、また、『おっ!?(*≧∀≦*)』というフィナーレが待っている。是非シリーズ化してほしい作品だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2018年5月24日
- 読了日 : 2018年5月24日
- 本棚登録日 : 2018年1月22日
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