軍が利権を掌握し、民衆は抑圧されているリベルタは架空の国家だが、80年代〜90年代の南米各国で見られた軍政の縮図そのものだ。事実、少しでも正義の声を挙げようものなら殺された(消された)し、今もってどれだけの人が南米各地で犠牲になったのか正確な数はわからない。
そんな国家の中で民衆の希望となったのが、ゲバラの詩にサルサのリズムをつけたシルビオの歌だ。死んだと思われていた国民的歌手のシルビオの歌が、なぜかカセットテープとして出回り始めた。一体誰が何のために広めているのか…
そして謎の老女・マリーナの持っている頭蓋骨はいったい誰なのか…
読み進めるうちに、大体のことは予想できてしまうので、なにか物足りなかった。でもそれは南米の歴史を学んだものだからかもしれないので、全然知らない人が読むと予想できない面白さがあるかもしれない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年2月15日
- 読了日 : 2012年2月15日
- 本棚登録日 : 2012年2月15日
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