日本軍が南京を占領した時に南京城内にいたドイツ人の日記です。
いわゆる南京大虐殺があったかどうかという論争に対して、争いの当事者でないドイツ人による客観的な視点で、当時の様子が書かれています。
ただ当人は城内の比較的統制のとれていた場所にいて、そこに保護を求めてくる中国人や暴虐を働こうとした日本人を追い返したということをしていただけです。日本軍もドイツ人には当然ながら手を出しません。なので、例えば南京攻略までの途中の村々でしたであろう暴虐などについては、やはり見聞の域を出ていません。これでもって南京で日本軍による組織的なジェノサイドがあったかどうかをを判断できるものではありません。ただ日本人が中国人を蔑んでいて、人を人とも思わず乱暴を働いていたことはわかります。
史料的には一定の価値はあると思います。
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- 感想投稿日 : 2011年7月29日
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- 本棚登録日 : 2011年7月29日
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