侵略か、解放か!?世界は「太平洋戦争」とどう向き合ったか 侵略か、解放か!?

  • 学研パブリッシング (2012年7月17日発売)
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この本を読む限り、日本がアジアを解放したとはとても言えないな。どちらかといえば欧米諸国がヨーロッパでの戦争の影響でアジアへの影響力を維持できなくなった際に代わりに侵略してきた日本を逆利用したというのが妥当な味方だと思う。
いままでに自分が聞いてきた日本は解放者であるというのは国家レベルではなく、限りなく個人レベルで独立に協力した日本人がいたということに過ぎないと思う。
欧米からの日本の見られ方は多額の資金投入を行った市場を横から掠め取ろうとする存在という感じになると思う。ギリギリで満州国は許容範囲で中国に進出したのは国際関係を悪くするだけで、仏印進駐で完全に決裂といった様相みたいだ。
ソ連は色々と考えられるが、日露戦争で負けた影響でアジアに権益をほとんで所有していなかったから日本と最も妥協することができる立ち位置だったのかもしれないな。
日本の失敗は自らの事に必死で譲歩できなかったことかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年12月22日
読了日 : 2014年12月17日
本棚登録日 : 2018年12月22日

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