電信柱と妙な男: 小川未明怪異小品集 (平凡社ライブラリー)

著者 :
制作 : 東雅夫 
  • 平凡社 (2019年7月12日発売)
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本棚登録 : 80
感想 : 10
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小川未明の幻想・怪異系の作品を集めた1冊。
未明の作品は純日本を舞台にした作品の一方で、どことも判然としないエキゾチックな国を舞台にした無国籍風の作品がありますが、私はその無国籍風の作品の方にとても心惹かれるのです。
本書の解説でゴシック・ロマンスやスラヴ浪漫派文学などの影響について触れてて、ああなるほどと思う気付きがあり。西洋風の城や墓場が出てくる訳ではないけれど、そのかわりの工場だったり一軒の小屋なわけで、要は抱えてるテイストがそっち方面と地続きなんですね。
恩師であるハーンの書く怪談話はあくまで説話的な印象なんですが、未明の作品はロマンチックでかつ童話的でありながら、読んでる最中ずっと読者の心の中をぞわぞわと不安にさせる薄気味悪さがついてきてて面白いですねぇ…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文豪関連
感想投稿日 : 2019年10月24日
読了日 : 2019年10月24日
本棚登録日 : 2019年10月24日

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