Tell No One

著者 :
  • Dell (2002年2月26日発売)
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感想 : 4
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小児科医ベックは、暴漢に襲われて瀕死の重症を追い、同時に妻エリザベスを拉致され殺される。妻の死から8年後、ある日不審なメールが届く。そこには自分と妻しか知らない思い出の事が書いてあり、"Tell no one"と警告されていた。メールにあったリンクを辿ると、ネットの映像が現れ、その中に死んだはずの妻の姿があった。同じ頃、8年前の事件現場の傍の地中から2人の男の死体が発見される。その後ベックは独自に調査を始めるが、警察は男達の殺人容疑をベックに向け、また別の組織がベックの周辺を見張り始める。この作品のキーワードは「家族」。ベック一族、エリザベスの実家、ベックの父が勤めていた財閥スコウプ一族、そしてベックの患者TJの父で麻薬ディーラーのタイリーズの4家族のメンバーが、それぞれ重要な役割を果たす。タイトルの"Tell No One"はベックに宛てた警告の意味と同時に、登場人物たちが誰にも何かを言わなかった事から、やがては大きな事件となっていくという、2重の意味を持つ。そして最後の1ページで、予期しない人物も秘密を持っていた事を読者は知る事になる。初めて読んだハーラン・コーベンの作品だったけど、十分満足し、この作家の他の作品も読みたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Mystery & Suspence
感想投稿日 : 2005年6月16日
読了日 : 2005年6月16日
本棚登録日 : 2005年6月16日

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