香港領事佐々淳行 香港マカオ暴動、サイゴン・テト攻勢 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2002年3月8日発売)
本で見る
3.80
  • (10)
  • (18)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 152
感想 : 7
4

父に薦められて読んだ本。作者は警察庁→防衛施設庁長官→初代内閣安全保障室長等を歴任。"危機管理"というジャンルのprofessional(危機管理のワードメーカ)。当本は、数多くある著書の中から、香港駐在時の経験を綴ってある。以下epiを残す(心に残った為)

・警察庁から外務省への移籍を薦められた際に断ったエピソード
⇒(橘さん、私は要領が悪いんです。"肥後もっこす"の血が流れていますからね)
・給料は大幅に減ったが無形資産を得たことを振り返るエピソード
⇒(だが、私には広い人的コネクションに加え修羅場を体験して身に付けた危機管理のノウハウ、アングロサクソンと中国人から学んだタフな発想法という知的財産が有る)
・海外で仕事をする日本人が最も大事にすべきものに言及されている後書き
⇒(激烈な競争状況の中では肩書とか業績は大して意味をなさない。異文化接触の中で本当に重要なのは人間らしさと自己堅持である)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月14日
読了日 : 2021年1月14日
本棚登録日 : 2021年1月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする