イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち

  • KADOKAWA (2018年1月26日発売)
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イップス、初めて聞いた言葉かもしれない。1930年前後にアメリカで活躍したプロゴルファーが自らの症状をこう名付けたのが始まりだそうだ。パットが急に入らなくなる、野球でとんでもない暴投になる、器械体操のスタートも切れなくなる、など。心理的な原因で発症すると言われているがはっきりしたことはわかっておらず、治療法も不明。本書では野球とゴルフのスター選手たちが罹患し、周囲の協力もあって克服できた事例を取材している。

発症する人はだいたい真面目で優しいという共通点があるようだが、それが原因の全てでもない。克服できないまま引退を余儀なくされた選手もいる。ふとしたきっかけ(精神的なプレッシャーが絡む)で急に発症したり、プロでなくても子供の頃からかかる場合もあり、またスポーツ以外でもこれに類する症状はありそうだ。

治し方も千差万別。しかし精神的な重圧からどう抜け出せられるか、周囲の理解や協力が必要なのは確かなようだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年3月6日
読了日 : 2024年3月6日
本棚登録日 : 2024年3月6日

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