気がつけば何をするでもなく1日を終えてしまった…。
本当は休日出勤をするつもりだったのに、そんな気力もなかった。
無駄な1日を過ごしてしまった、そんなむなしさだけが残る…。
最近タイトルに「35歳」と銘打ってある本をよく見かける。
アラウンド35としては気になるところで、思わず買ってしまった。
35歳からは人生でもっとも不安定な時期です。
そんな言葉でこの本は始まる。
うん、それはなんか実感を持って同意できる。
何も考えずに楽しめた20代を過ぎ、
30歳を超えると、仕事や家族について自分にのしかかるものの重さが変わった、と思う。
もしかしたら勝手に不安がってるだけなのか?
いや、やっぱり環境は変わっているだろう…、
なんかそんな風にごちゃごちゃ考えるというより悩む毎日。
この本を読んで、何かがふっきれた、ということは残念ながらないのだけど、
35歳あたりは悩む年頃なのだ、自分だけではないのだ、
という安心感はあったかもしれない。
とはいえ、ここに書いてある現実は厳しいもの。
たとえばこれから先は年収ダウン時代に入っていくということ。
これまでのように年齢とともに年収が上がっていくかといえば、
この低成長時代はそんなことはない。
そういうことを踏まえて意思決定しないと痛い目にあいそうだ。
面白いなと思ったのは、年をとるほどに幸福度が下がる日本。
逆にアメリカは38歳を境に幸福度が増していくらしい。
幸福度、っていうものをどうはかっているのかは不明だが、
まあ、しかし、なんとなく雰囲気は正しいような気がしてくる。
じゃあ、どうしたらいいんだ?
たぶん自分の現状をしっかり見つめなおして、
長期的な戦略をもちつつ、でも小さな満足感を積み上げていく、
しかないんじゃないだろうか…。
活力を失っている場合じゃない、萎えている場合じゃない、
この本では後半、そんな風なことを述べているが、
ほんとにそのとおりで、
不安定だからといって萎えている場合ではないのだ。
疲れている、と思うから疲れているのであって、
カラ元気でも「疲れてない」と脳をダマすことが大事なんだろう。
考え方を変えていくことと同時に、
行動することが最も大事なことだろう。
行動すること、そして継続すること、
それが意識も変えていくことになるのではないか。
と、結局、いつもどおりの結論に落ち着いてしまった…。
- 感想投稿日 : 2009年11月1日
- 読了日 : 2009年11月1日
- 本棚登録日 : 2009年11月1日
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