ハリー・ポッターでもなければハガレンでもない。ドラクエ3でもなければMSXのカシオゲームでもない。1969年刊、コリン・ウィルソンのSF小説。
長寿の秘訣に興味をいだいたインテリ青年が、仲間を得て大脳生理学の研究へと事を進め、とある発見により無限に広がる意識の拡大を体験する。そこから過去への幻視が始まり、人類より前から存在していた肉体を持たない知的生命の存在に気づき、その秘密に迫っていく……。
470ページに小さな文字がギッシリの文庫本にたじろいでいたが、一人称の文体は読みやすく、筋書きにも興味が途切れず一気に読めた。ラヴクラフトの「ネクロノミコン」や都市伝説界隈で有名な「ヴォイニッチ手稿」からムー大陸文明へと話がつながっていき、オカルト好きにはたまらないと思う。人類の意識の進化というテーマにおいてスピリチュアル性も高く、たくさん読書メモをとった。きっと何度も読み返す本。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月11日
- 読了日 : 2021年12月11日
- 本棚登録日 : 2021年4月23日
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