かんぽ崩壊 (新書746)

  • 朝日新聞出版 (2020年1月10日発売)
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●赤道突破祝賀会。「赤道突破」とは、保険販売の年間目標の半分に到達したことを示す郵便局員の隠語
●保険販売には手当がもらえる。年収の4分の1ほどが手当てになると言う。
●新契約から六カ月以内に旧契約を解約されると、「乗り換え」とみなされる。手当が半分になってしまうので、意図的に解約を六カ月ずらす。通称「アトロク」と言う。同じく、旧契約を解約した後3ヶ月以内に新しい契約が結ばれるとこれも乗り換えてみなされる。だから「マエサン」と言う。二重払いや無保険状態が生じるので、不適切な販売である。
●抜け道の「ヒホガエ」。被保険者を短期間で変えさせる。契約者は途中解約で小額の返戻しかもらえない一方で、局員は手当をもらえた。契約者が母で被保険者が長男→契約者が母で被保険者を次男に変える。
●東北地方の90代女性は10年間で54件の保険契約し、すべて解約していた。携わった局員は27人。1人の高齢者を狙う悪質さ。
●見守りサービス。月イチ30分。月2500円。
●「相続話法」保険料110万まで非課税と言って契約させるが、条件を満たしていない場合が多い。
●金融二社で郵便局と郵便事業を支える構造に無理がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営商売保険営業
感想投稿日 : 2020年3月30日
読了日 : 2020年3月30日
本棚登録日 : 2020年3月1日

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