ファーウェイと米中5G戦争 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社 (2019年7月20日発売)
3.82
  • (7)
  • (11)
  • (9)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 102
感想 : 11
4

●1987年に、元人民解放軍の技師だった任正非CEOが5人の仲間と創業したファーウェイは、今や世界170カ国に広がり、従業員が約20万人の巨大な龍となった。
●深圳は2018年、ついにGDPで香港に行き、北京と上海に次ぐ中国第3の経済都市としての地位を固めた。40年前はわずか人口3万人の漁村であった。
●2019年1月のインタビューで「ファーウェイの株は全て社員が保有している。社員でない人間が保有しているものは1株をたりともない。私個人が保有している株式の割合が1番多く、1.14%だ。スティーブ・ジョブズは0.58%だったそうなので、私の持ち株比率はさらに下げても良いと思う」
●定年が45歳
●AI時代と社会主義国家との親和性が極めて良い。個人のプライバシーが無くなる世界
● 5月15日にアメリカは「ハイテクのカーテン」を発表した。しかしこの日からしばらくトランプ大統領はTwitterで何のコメントもなかった。つまり大統領自身は「ファーウェイ叩き」に関心がないことを意味した。
●アセアン諸国の国は、中国が最大の貿易相手国であり、中国を取るかアメリカを取るかと迫られれば、絶対に中国を取る。アメリカがなくても生きていけるか、中国がいないと生きていけないからだ。そもそもアセアン各国の経済を握っているのは、それぞれの国の華僑であり、中国は彼らとがっちり結びついている。
●ファーウェイ帝国の2倍にあたる10万人の社員を要する「ホンハイ帝国」
米中貿易戦争による最大の被害者。そこでトランプ政権との習近平政権とも親しい自分が台湾総裁になって、米中対立の緩和に一肌脱ごうと思い立った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 地理国際情勢旅行
感想投稿日 : 2019年11月10日
読了日 : 2019年11月30日
本棚登録日 : 2019年11月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする