歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか

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  • 毎日新聞出版 (2020年8月3日発売)
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● LONE WOLFによる現代型テロ。①死ぬことや捕まることを恐れず、刑事罰による抑止力が効かない。②組織的でないため事前の情報収集が極めて困難③テクノロジーの進歩による単独でも高い実行力。
●テロリストの頭の中を考えるには、まず普通の人々の頭の中を考える必要がある。そうしていくと、大半の人は状況さえ整えば、テロリストになるのだということがわかる。
●パレスチナではユダヤ人襲撃事件が起きると、実行犯は大抵その場で銃殺され、自宅には「殉教者」として写真がかけられる。家族はその姿を「誇りに思う」
●ブッシュ大統領は「我々の敵か味方か」と問いかけるような演説をした。大衆を煽動する指導者たち。
●イスラム系の過激派組織は、カルト教団が使うのと同様のマインドコントロールを使う。虐待や拷問により行われる洗脳とは異なる。
●ジハードクール。イケてる聖戦。
● 9.11以降、米国ではイスラム教同士の結婚が急激に増え、出産率が増加。イスラム教徒へのいじめや差別を回避するため結束、内向き志向が強化された。
●人間はそもそも、自分が思っていることを肯定する証拠を無意識のうちに探す習性がある。情報検索で疑問を追いかけた後、物語の創作に行き着く。そして、世の中を前と悪、加害者と被害者など単純明快にカテゴリー化するプロセスを経て過激思考が強化されていく。動画を見て視覚的な刺激を受けると脳のミラーリングが起動する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会(犯罪労働世代地方)
感想投稿日 : 2022年8月30日
読了日 : 2022年8月30日
本棚登録日 : 2021年9月13日

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