<要約>
この本は、プロフェッショナルを育てるためのケーススタディをまとめたものである。
広川洋一という主人公が第一製鉄という会社から新日本メディカルに出向したことから始まる。そして、プロテック事業部という社の中で立て直しが急務な事業部のテコ入れに奔走する。
広川は戦略理論を用いて課題解決に乗り出していき、新たな方針を策定すると、その1年後に目標を大幅に超える成績を残した。
<気づき>
この本を読んで学んだことは大きく3つです。
まず、仕事はただこなしていくのではなく、自ら考えて動ける人間になること。
次に、戦略はシンプルに、かつ、狙いをセグメントすることで全体のエネルギーを集中させること。
そして、戦略に必要なものは知識だけでなく、それを実行するリーダーシップであること。
この3点を通して、私は、プロフェッショナルとは何かを学びました。
プロフェッショナルとは、自ら考え生産していく人間で、それは自然界でいう弱肉強食と同義であるとのことです。プロフェッショナルな人間は、様々な戦略を用いて、かつ、その戦略を実践していく人間です。
このような戦略を立てる際に気を付けることは、複雑に考えるのではなく、できるだけシンプルにすることです。そして、立てた戦略を必ず実行していく強いリーダーシップも併せ持つことが必要であると感じました。
なぜなら、いくら立派な戦略も実践していかなければ机上の空論だからです。
私は、この本を読み、自分が経営者、または、経営の判断をする立場としての疑似体験ができたように思います。
また、この本では、実際のケースが書かれており、今まで経営者の視点で立ってはいない主人公が試行錯誤をくり返し、取り組む姿を自分だったらどうするか、もし急に自分が経営判断をする立場になったとして、ただがむしゃらに取り組むのではなく、戦略という武器と強い意志を併せ持つことの大切さを学びました。
そして、将来のことではなく現時点で私自身の目線を経営者のステージまで引き上げる必要性を改めて感じました。
なぜなら、この本に書いてあることは今まで私自身が気にしてこなかったことで、かつ、経営者の方々が気にしていることだと分かったからです。
最後に、この本がそのきっかけになったことは自分にとっての最大の気づきでした。
- 感想投稿日 : 2012年5月2日
- 読了日 : 2012年5月1日
- 本棚登録日 : 2012年5月1日
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