凡人として生きるということ (幻冬舎新書)

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本棚登録 : 849
レビュー : 134
著者 :
daidai105さん 思想   読み終わった 

私は、友達に飲み会に誘われたとき、迷うことなく参加するタイプではない。旅行にいくときにも、躊躇することが多い。その時の理由は、翌日が仕事だから、お金がかかるから、得るものがない、無駄、めんどくさい、などである。これは、飲み会や旅行に限ったことではなくて、他のあらゆることにおいて、私の思考の根にあり、何かするときに阻むものである。何でも論理的な損得勘定で考えると、何もしないことが失敗のリスクもく得だという結論になる。
しかし、躊躇し断って、なにもしないでいると、しばしば後悔するものである

その意味で、本書でもっとも重要な点は、以下の部分である。

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もう一度時間を戻そう。家路を急ぐあなたの足元で、小さな生き物がくんくんと鼻を鳴らしながら、あなたの温もりを求めている。あなたはその時、躊躇なく子犬を抱き上げる。両の手のひらを通じて、小さな生き物の体温と鼓動が伝わってくるはずだ。

そのほのかな温もりは、犬なんか飼えないと抱き上げなかった、先ほどのあなたには得ることができなかった感動だ。この感動を得ることが、人生を生きる最大の目標であり、収穫である。

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この一文は、私にとって、本書の核心である。子犬は、もちろん例え話であるが、人や旅や趣味、何か自分が好きなもの、やりたいことに置き換えることで、その意味はとても深いものとなる。

レビュー投稿日
2013年8月29日
読了日
2013年8月25日
本棚登録日
2013年8月25日
2
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