一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2015年5月14日発売)
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本棚登録 : 28
感想 : 5
4

タイトルの通りのお話ですね。
鉄道員である夏目壮太を探偵役にした、鉄道系日常ミステリ。
そこに、うまく行かない就職活動に疲れ切った大学生の俊平の話を
交えつつ、3つの短編はひとつの大きなゴールへと向かっていく、
そういった連作短編集。

ただ、ミステリと呼ぶには少し軽いかな。
読者も推理をし易いと思う。
最後の話はむしろミステリじゃなくて青春モノになってたしね。
謎といえば駅長さんのことくらいか。

本格的なミステリを読みたい人にはオススメできません。
鉄道は動いて当たり前。
そんな精神で働く駅員たちの日常にミステリがスパイスとして
加わっている、そんな物語として読むには良いかと。

個人的にはとても好きな部類なので『二番線』も読んでみようと
思い、すぐにkindleでポチッとしてしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: な行
感想投稿日 : 2016年10月17日
読了日 : 2016年10月17日
本棚登録日 : 2016年10月17日

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