- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845914319
作品紹介・あらすじ
知らない場所でカレーをつくって一緒に食べたら何がおきたか。ごく自然に「つながる」、カレーキャラバンという「方法」。
感想・レビュー・書評
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その場にいって他のひとたちと一緒にものがたりをつくる。決めすぎず、無理に呼びこみ引き止めることもせず、出会いと別れをありのままに。それでもつづくコミュニティ。自分がこれからどうあるかについてとても示唆にとんだ内容。
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「コミュニケーションが場所を作る」
本書に出てきたキーワードをならべてみる。
・ユニーク
・イベント
・ちいさい
・ただ楽しい
・居心地のいい場所
・赤字モデル
・会話
・決めすぎない
・一時的、即興的な面白さ
・ボランティアではない
・コミュニケーションを味わう場
ビジネスの眼鏡で眺めるとそれは違和感を感じるかもしれない。
本書でも触れているように、「お金を出して楽しい出来事を買う」と考えるとしっくりくる。
カラオケや旅行のように「楽しい」からやる。
ただし、それらと決定的に異なるのは、楽しむ人がその企画者、実行者に限られず、不特定多数(少数?)の人にも作用するということだ。
彼らが提供するのは商品やサービスではなく、おそらく一度しか訪れないあろう「場」だ。
それを提供する側も提供される側もその「場」で「楽しみ」を得ることができる。
通常、身内や知人、友人という人間関係で構築されるクローズドな「場」を、カレーという小道具によってオープンにする企てともいえる。
人は日常から意外性を排除する方向に進んでいる。
提供されるモノやサービスは望む方向に進むために利用される。
そこに予定外のことが起こると人は途端にうろたえる。
自分が提供したモノ、カネに見合った結果が得られることが自明であるとみなされる現代に、一回性/意外性というのはとても貴重なことなのかもしれない。
なんというかビジネスにならないフリーミアムといった印象を受ける。
無料で提供するも、その明確な見返りは期待しない。
従来のビジネスにおける「見返り」は期待しない。
もっとプリミティブなところの、「楽しい」を獲得したい。
それだけだ。
おそらくこの「楽しさ」がなくなった時、この活動は終演となるのだろう。
この企てによって得られるものにいろいろな可能性を感じた。 -
第50回アワヒニビブリオバトル「Thank you!」で発表された本です。
2019.03.05 -
これは田中元子さんのマイパブリックとグランドレベル、をコーヒーじゃなくてカレーでやる、って話で、とてもおもしろかった。
美味しいものを振る舞うのって、知らない人と仲良くなる近道かもしれん。 -
フキデチョウ文庫さんで借りて読みました。2014年2月8日には実際にカレーキャラバンの会場にもなった場所です。
大変参考になりました。これをネタに、私もアクションしてみようと思います。 -
2015年7月26日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「カレー」。
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読んでる途中にまさにキャラバンのイベントが行ける範囲であることに!
本に書かれていることがそのままの再現?されていて、心地よく楽しく過ごしました。
突飛なようですが、地域と、街と、そこにたまたま居合わせた人がつながる。
カレー作りも食べることも共有すること、とにかく喋ってつながること、これがコミュニティーの醍醐味だなぁと。
つながりからまた新しいつながりが派生して、旅をしながら活動していく話を聞くことができて、さらに本の内容に深みができました。
食は人をつなげるなーと実感。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784845914319