野球盲導犬チビの告白 (文春文庫 い 3-16)

著者 :
  • 文藝春秋 (1989年11月10日発売)
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感想 : 4
5

最初に一言 
巨人ファンは決してこの本を読んではいけない!

本棚管理人はアンチ巨人ファンではないが、アンチ巨人や大洋ホエールズのオールドファンには痛快なファンタジー小説である。


“野球盲導犬”チビが語る、横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)に所属する盲目の打者田中一郎の物語。舞台は昭和54年(1979年)のセリーグペナントレースで、対巨人戦を中心に描かれている。

チビは球団の計らいでユニフォームのようなものを身につけ、主人の田中一郎がバッターボックスに立つときには、田中のホームラン数を表す星のシールがついたヘルメットを被って出場するというファンタジー小説。

面白いのは、監督をはじめ、選手などの登場人物は実名で、登場するエピソードも虚実織り交ぜており、この当時のプロ野球ファン、特に大洋ファンなら懐かしいこと請け合いの小説。

例えば、チビがシピンを語る件(くだり)では、「ぼくのことを一番しつっこく苛めたのはシピンだな。この男には「さん」はつけない、いや、絶対につけたくないんだ。覚えてるかな、去年の大洋-巨人戦で、この男がうちの門田さん(管理人註:門田富昭/かどたふみあき)に襲いかかった事件を。...」などと、実際にあったエピソードが登場する。
 
 
長くなるので、当時のプロ野球情報等、続きはブログ記事『【書籍】『野球盲導犬チビの告白』(井上ひさし著/実業之日本社)』に掲載。
http://daishi100.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-dc95.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年12月17日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年12月17日

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