小さき者へ・生れ出づる悩み (新潮文庫)

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本棚登録 : 932
レビュー : 109
著者 :
mimiさん  未設定  読み終わった 

有島武郎の顔と作品とのギャップがよく顕れた文庫でした。
小さき者へは、イメージ通りのインテリなパパ。他人の娘の立場からすると、どんな感想も陳腐というか安くなるというか。
生れ出づる悩みはカインの末裔寄り。北海道の冬の描写の真に迫ることよ、こんなキレイな顔して…って感じ。
私はこの作品をひたすら「芸術と生活」というテーマに注目して読んだけど、それを一段引いたところから見ているのが太宰なんかとは違うなぁと感じた。芸術も生活も手に入れた者の余裕というかw
解説には後ろめたさ、という言葉が出てきていたけれど、労働者と芸術家のギャップという点に絞れば、この2作品はけっこう近いところにあると思う。

レビュー投稿日
2011年9月21日
読了日
2011年9月21日
本棚登録日
2011年9月21日
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