請求記号:I/002/A12
選書コメント:
日本の大学における学問は西洋からの輸入であることが多く、それが故に日本の実際の社会状況とそぐわないことも少なくない。欧米と異なり、特に「世間」というしがらみに囚われがちで「個」が確立していない日本人のあり方に目を向ける必要があること、かつ各分野の横断的交流や欧米の学問の引き写しでない現場主義的な学問の必要性を述べている。また学ぶ姿勢として「第一に、いかなる学知も、いかなる書物も軽んじないこと。第二に、どんな人から学ぶことも恥ずかしがらないこと。第三に、学知を獲得した暁にも、他の人々を蔑まないこと」(p.24)等が書かれている点でも興味深い本である。
(環境創造学部環境創造学科 大杉由香 教授)
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
環境創造学科教員推薦図書(2015.6~)
- 感想投稿日 : 2015年12月22日
- 本棚登録日 : 2015年12月22日
みんなの感想をみる