消えたマンガ家 ダウナー系の巻 (新潮OH!文庫)

  • 新潮社 (2000年12月11日発売)
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画力もストーリーも抜群な人気マンガ家が、ふと気がつくと姿を消している。力がある故に量産を強制され、心身共にすり減らし消えていく。その謎を明らかにすべく、日本全国を縦横無尽に取材しまくった人間追跡ルポ。「ダウナー編」

ちばてつやの弟として期待されながら心身共にすり減らし自死したちばあきお、恋愛関係や親子関係ですり減らしアルバイトでも暮らしていけずプロの漫画家としても編集者の要望に上手く応えられず精神を病んでしまう山田花子、「マカロニほうれん草」でなぜ消えてしまったかを語る鴨川つばめの独占インタビュー、「幽遊白書」での泥沼の編集部との対立や憂鬱をどのように超えて「レベルE」で復帰した冨樫義博、消えた漫画家から見える少年ジャンプの諸悪の根源である「専属契約制」の功罪を追求した傑作ノンフィクション。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月18日
読了日 : 2023年3月18日
本棚登録日 : 2023年3月10日

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