国語科教育の指導教授から授業中にちらっと紹介された本。
多摩にある中学・高等学校で希望者に向けて行われた「物語もっと深読み教室」と名付けられた土曜日の特別講座を文章に書き起こしたものです。
これは中学・高校の国語の授業とはかなり違うなぁ、こんな授業は普通では絶対出来ないだろうなぁと思いつつ、こういう国語の授業だったら個人的にはすごく楽しいしためになるのになーなんて思ったりもしました(笑)
どちらかといえば中学・高校のような授業ではなく、大学の入門講義みたいなことをやっているような感じです。
文章から作者の意図するところではないところまで読むことが「読むこと」なのではないかと主張する筆者。こういうところはまさに「大学における読み方」だなぁという風に思いました。
「語りを読む」とか、登場人物の視点を詳しく考えるとか、普通の読書ではなかなかそこまで至ることはないし必要もないんだと思っているのだけど、そういう読み方をすることで「読み」の幅が広がって作品世界も豊かになるということは子どもたちにも知ってもらいたいなぁと思う。そうやって読むことで「考えること」を鍛えることにもつながると思うし。
私自身、この講義を聴いて(実際には読んだわけだけど笑)なるほどなぁと思うところが多く、こういうことを心に留めながら、少しずつ断片だけでも教えられたらなと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育
- 感想投稿日 : 2013年11月18日
- 読了日 : 2013年11月14日
- 本棚登録日 : 2013年4月5日
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